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マンションの足音による苦情や相談は多い?2025年購入前後の注意点をご紹介

中古マンション

村松 幸一

筆者 村松 幸一

不動産キャリア17年



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こんにちは、えんつう不動産の村松です。中古マンションを購入するとき、上階からの足音や騒音トラブルを心配される方は多いのではないでしょうか。今回は、実際に寄せられる足音の苦情や相談の実態、そしてトラブルを避けるための具体的な対応策についてご紹介します。

中古マンション購入前に知っておきたい「上階の足音」問題

中古マンションを購入する際、多くの方が心配されるのが「上階の足音」に関する問題です。マンションは集合住宅であるため、どうしても上下階の生活音が伝わりやすい傾向があります。特に足音は、気になりはじめると日常生活に大きなストレスとなることも少なくありません。そこで、まずはマンションの構造と足音がどのように伝わるのか、その仕組みを知ることが大切です。

マンションには「鉄筋コンクリート造(RC造)」や「鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)」、「鉄骨造(S造)」など、いくつかの構造が存在します。中でも、床の厚さや構造の違いは、音の伝わりやすさに大きく影響します。たとえば、床スラブ(マンションの床を支えるコンクリート部分)の厚さが薄い場合、足音などの衝撃音が下階に響きやすくなります。一方、床が分厚く設計されているマンションであれば、足音が軽減されることが多いです。

購入前に確認しておきたいポイントとして、まずは「マンションの構造」と「床の厚さ」、加えて「フローリングかカーペットか」という床材の違いも重要です。フローリングは掃除しやすい一方で、カーペットに比べて足音が響きやすい傾向にあります。また、購入を検討しているマンションで過去に足音などの騒音トラブルがなかったか、管理会社に問い合わせてみるのも有効です。内見の際には、上階の音がどの程度聞こえるか実際に耳を澄ませて確認することもおすすめします。さらに、エレベーターや階段付近の部屋は人の行き来が多いため、音が気になりやすい傾向にありますので、そのような立地かどうかもチェックポイントです。

確認ポイント 具体的な内容 チェック方法
マンション構造 RC造やSRC造など、床や壁の厚さ パンフレットや図面、管理会社へ質問
床材の種類 フローリングかカーペットか 内見時の目視や現地確認
過去のトラブル有無 足音や騒音に関する苦情の履歴 管理会社へヒアリング

このようなポイントを事前にしっかり確認することで、購入後の「こんなはずじゃなかった」という後悔を防ぎやすくなります。マンション選びでは価格や立地だけでなく、生活の快適さに直結する「音」の問題にもぜひ目を向けてみてください。

マンションで足音が原因の苦情・相談はどのくらいある?

中古マンションの購入を検討する際、多くの方が気になるのが「上階からの足音」に関するトラブルです。実際、マンション住まいでは足音に関する苦情や相談がしばしば発生しており、その件数や内容は無視できるものではありません。国土交通省や各自治体の相談窓口、さらにマンション管理会社が公表しているデータを踏まえて、足音にまつわる苦情・相談の現状を見てみましょう。

例えば、令和4年度の「住宅相談統計年報」によると、マンションの生活音に関する相談のうち、足音や子どもが走る音に対する苦情が全体の約3割を占めているケースもあります。上階の生活音は時間帯や住人の生活スタイルによっても感じ方が異なり、とくに夜間や早朝に音が響くと「眠れない」「ストレスがたまる」といった深刻な声が寄せられることも少なくありません。
また、足音に関するトラブルは新築・中古にかかわらず発生しうるものですが、築年数が経過した物件では床材や遮音性の劣化も影響しやすいため、中古マンションを検討する際には特に注意が必要です。

マンション内で足音の苦情や相談があった場合、多くの場合は管理組合や管理会社が最初の相談窓口となります。管理組合や管理会社は、問題がエスカレートしないよう、関係する住民へ注意喚起の文書配布や、当事者間の話し合いの場を設けるなどの対応を行うことが一般的です。実際の相談事例を簡単な表にまとめてみました。

相談・苦情の内容 管理会社・管理組合の対応例 対応後の住民の反応
上階の子どもの足音や走り回る音が気になる 共用部分の掲示板や文書で注意喚起を実施 上階住人がラグを敷くなど対策、騒音が軽減
深夜の足音や物を落とす音が頻繁に聞こえる 管理会社が個別に上階住人へ状況を聞き取り、マナー遵守を依頼 一時的に改善、その後は再発防止のため定期的に注意喚起
音の原因が特定できず複数の住戸から苦情 全住戸へ「生活音マナー」の案内文書を配布 住民間でマナー意識が高まり、トラブル減少

このように、足音に関する苦情は珍しいものではなく、一定数の相談が毎年寄せられています。管理組合や管理会社は再発防止のため、生活音対策の啓発活動や定期的なマナー向上の呼びかけを行うことも多いです。中古マンション購入時には、こうした現状を知った上で、気になる点は事前に管理会社へ相談してみるのも有効な方法といえるでしょう。

中古マンション購入時に足音トラブルを防ぐためのチェックポイント

中古マンションの購入を検討されている方にとって、上階からの足音や生活音は気になる問題のひとつです。せっかく理想の物件を見つけても、日々の生活でストレスを感じてしまっては、満足度の高い暮らしは実現できません。そこで今回は、購入前の内見時に確認しておきたいポイントや、事前に相談・確認できることについて詳しくご紹介します。

まず、内見時には「静かな時間帯」だけでなく、「平日の日中」や「夜間」など、できるだけ異なる時間帯に訪れることをおすすめします。実際に生活音がどのくらい伝わるのか体感できるためです。特に上階の住人が在宅しているタイミングで足音や物音に注意を向けてみましょう。また、床材の種類や仕上げ、天井の厚みなどにも注目してください。一般的に、フローリング仕上げの部屋はカーペット敷きの部屋よりも音が響きやすい傾向があります。

さらに、販売担当者や管理会社に「過去に上階の足音に関するトラブルや苦情があったかどうか」を率直に聞いてみましょう。管理状況や住民のマナーなど、住環境を左右する情報を得られることもあります。マンションによっては、独自の音に関するルールや対策を設けている場合もあるため、確認しておくと安心です。

チェック項目 確認方法 ポイント
生活音の伝わり具合 内見時に実際に耳を澄ませて確認 時間帯を変えて複数回内見する
建物の構造・床材 販売担当者や資料で情報収集 フローリングは音が響きやすい
過去のトラブル状況 管理会社・販売担当者に質問 管理組合の対応状況も確認する

このように、ちょっとした工夫と事前の確認が、後々のトラブル予防につながります。気になることがあれば、遠慮なく販売担当者や管理会社に相談してみましょう。納得できるまで情報を集めて、自分に合った住まい選びを進めてください。快適なマンションライフの第一歩は、こうした細やかなチェックから始まります。

購入後に上階の足音が気になった場合の相談先と解決方法

中古マンションを購入した後、実際に暮らし始めてから上階の足音が気になり始めるケースは少なくありません。購入前にどれだけ注意していても、生活リズムや入居者の変化によって状況が変わることもあるため、万が一の時に備えて「相談先」や「解決方法」を知っておくことが大切です。ここでは、実際に足音が気になった場合の主な相談先や、自分でできる対策について具体的に解説します。

まず、足音が気になった場合の相談先として最も一般的なのが「管理会社」や「管理組合」です。管理会社は日常的な建物の管理だけでなく、住人同士のトラブルや相談も受け付けています。管理組合も同様に、居住者間のマナーやルールの調整役を担っています。直接上階の住人に「うるさい」と伝えるのはトラブルの元になることが多いため、まずは管理会社や管理組合を通して状況を伝えるのが安心です。

相談の際は、具体的な時間帯や頻度、どのような音がするのかを記録しておくと、管理会社も対応しやすくなります。多くの場合、管理会社から上階の方に「生活音への配慮」をお願いする形で伝えてもらうことができます。ここで大切なのは、あくまで感情的にならず、客観的な事実を伝えることです。

また、自分自身でできる対策もいくつかあります。例えば、音の伝わり方を和らげるために、耳栓や防音カーテン、防音マットを使用する方法が挙げられます。特に寝室やリビングなど、音が気になる場所だけでも対策を講じることで、ストレスを軽減できる場合があります。ただし、これらは根本的な解決にはならないことも多いため、並行して管理会社への相談を進めると良いでしょう。

相談・対策方法 特徴 注意点
管理会社・管理組合への相談 第三者が間に入り、円滑なコミュニケーションをサポート 状況の詳細や経過を記録しておくとスムーズ
防音グッズの活用 手軽に始められる自衛策 完全な遮音は難しいため過度な期待は禁物
直接の話し合い 迅速な解決の場合もある トラブルに発展しやすいので推奨は管理会社を通してから

上記のように、まずは管理会社や管理組合への相談、次に自分でできる防音対策を試してみる、という順序で対応するのが一般的です。解決までに時間がかかる場合もありますが、焦らず冷静に一つずつ対応していくことが、快適なマンション生活を実現するポイントになります。

まとめ

中古マンションを購入する際は、上階の足音による苦情や相談が意外と多いことを知っておくことが大切です。事前のチェックや管理会社への相談を通じてトラブルを予防でき、万一の場合も冷静に対応できます。安心して新生活を始めるための参考にしてください。

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このブログの担当者 村松 幸一

◇ 業界歴17年

◇ 保有資格:宅地建物取引士 / FP2級 / 競売不動産取扱主任者 / 任意売却取扱主任者 / 住宅ローンアドバイザー

【名古屋市×新築戸建て×仲介手数料無料】を中心にサポートしています。
不動産購入は一生に一度の大きな買い物。
「何から始めればいいのか分からない」「仲介手数料ってなに?」そんな疑問や不安に寄り添いながら、最終的に「ありがとう」と言っていただけるサポートを目指しています。

このブログでは、名古屋市で新築を少しでもお得に買いたい方に向けて、仲介手数料無料の仕組みや、物件選びのコツなどを発信中。
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